地元八王子で歩んだ35年を未来へのバトンに繋ぐ – とちのき動物病院のM&Aストーリー

とちのき動物病院 院長 佐藤 眞一 氏

とちのき動物病院は、東京都八王子市にて佐藤眞一院長が開業された地域密着型の動物病院です。開業当初は夫婦二人三脚の小規模な運営から始まり、地元住民や保護団体との信頼関係を築きながら、特に猫の診療に強い病院として評価を高めてきました。近年は予防医療やペットドック(定期健康診断)にも注力し、飼い主との丁寧なコミュニケーションとインフォームドコンセントを大切にする診療方針を掲げています。
後継者不在という課題を背景に、今後も安心して地域医療を継続するため、2024年にHigh Adoptionの支援のもとで事業承継を実施。現在も院長として診療を継続しながら、患者・スタッフ・譲受企業との信頼関係のもと、新しい体制での運営が始まっています。
今回は、佐藤院長に開業からの歩み、承継に至る経緯、そしてこれからの展望についてお話を伺いました。

とちのき動物病院の創業からの沿革や、病院の特徴を教えてください。

佐藤: 開業当初は妻と二人で開業して、小さい病院でした。患者さんもたくさん集まっていただけるようになったのは、かなり経ってからになります。最初はトリマーさんを一人雇って、数年してからやっと獣医師さんも雇えるようになりました。

最初の10年くらいは大変でしたけど、その後は口コミ等で患者さんがよく来てくださり、特に野良猫とかの保護団体様の協力をするようになってからは、猫ちゃんの数が多くなり「猫ちゃんに強い病院」という評判を得ることができました。

とちのき動物病院 佐藤 眞一院長
とちのき動物病院 佐藤 眞一院長

インタビュアー: 今の場所に開業したのはどんなきっかけがあったのでしょうか。

佐藤: 開業場所は色々探してもなかなか見つかっていなかったのですが、自分の地元が八王子で、たまたま車で通った時に、ちょうど駅前で良い場所が空いていたので、直ぐに決めましたね。

人員確保の難しさ、獣医師不足の現実

これまでの動物病院運営で、特に苦労した点はございますか?

佐藤: やはり人員の確保ですね。10~20年くらい前だと、獣医師もすぐに電話問い合わせが来て補充はできましたが、最近になってからはなかなか集まらなくて、やはり人員確保、特に獣医師を確保する事に一番苦労しました。

後継者問題から事業継承の選択へ

今回事業承継を検討されたきっかけはございましたか?

佐藤: 一番は、後継者がいない中で、今後の病院を考えた時に、いきなり自分が倒れてしまったときには、スタッフさんや患者さんに迷惑をかけてしまう。

そうならないように「今のうちに事業承継をして病院自体を続けていかなければ」と思ったのがきっかけです。

とちのき動物病院
とちのき動物病院

色々な仲介会社があると思いますが、その中でHigh Adoptionをお選びいただいた理由はどういった点でしょうか?

佐藤: 正直なところ、High Adoptionさんの前にも他の仲介会社さんとも接触して話を聞いたりもしていました。

そんな中、High Adoptionの森本さんと知り合いまして、何回かお会いするうちに、会社の理念や、支援内容、担当の森本さんの人柄とかを踏まえたら、一番信頼できると感じて、お願いしました。

譲受相手にはどのような印象を持ちましたか?

佐藤: うちも当然初めてなので、最初はどんな会社かは全然わからなかったですが、ご紹介頂いてからお相手の情報等を見たりはして、「動物病院(特に一次診療クリニック)の経営に精通している会社なんだな」と感じておりました。また、近くに拠点を構えていて、親近感も沸いておりました。

代表者とお会いした際に、気さくで話しやすいので、印象がかなり良かったのを覚えています。その後、マネージャー担当や社員の方とも会い、皆さん気さくで話しやすい方なので会社全体として雰囲気が良く、とてもいい会社だなと思っております。

インタビュアー: 事業承継から時間が立ちましたが、今も印象は変わらないですか?
(※取材時は承継から3ヵ月経過時点)

佐藤: そうですね。色んな相談をマネージャーさんにできて、細かいことでも親身に検討頂けるので、すごくやりやすいと感じています。

従業員の皆様に事業承継のことを伝えたとき、どんな反応がありましたか?

佐藤: 当然、いきなりなことでびっくりはされました。

ですが、今の病院の状態をしっかり話して、丁寧にお相手の事や、これまでと変わらず勤務を続けていけることを説明したところ、皆さん納得して頂いて、これからも続けて勤務頂くと納得してもらえました。

病院経営の中で、事業承継をしたことで変化や感じることはありますか?

佐藤: 実際に診療をしていて、すごく変わったなと感じることはあまりないです。逆に経営を任せる形になっても、今までと同じやり方で診療をやらせてもらえているので、とても感謝しています。

インタビュアー: いい意味で変わらずということですね!

佐藤: はい、そうですね!

インタビュアー: バックオフィス業務の負担が減ったという実感はありますか?

佐藤: まだあまり時間も経っていないので、完全に引き継げていない細かいことなどはありますけど、全て引継げれば、かなり楽にできると思っています。そのうち診療に専念できるようになると思います。

継続して働いていく上で、これからやってみたいことや、働く上での思いは?

佐藤: そうですね、今のところそんなに変わった点はないので、健康なうちは、働かせて頂きたいです。今後採用がうまく決まれば、もう少し休みが欲しいですね。(笑)

High Adoptionの仲介サポートや、担当の森本についてはいかがでしたか?

左:(株)High Adoption 森本 宏海 / 右:とちのき動物病院 佐藤 眞一院長
左:(株)High Adoption 森本 宏海 / 右:とちのき動物病院 佐藤 眞一院長

佐藤: 本当に感じの良い方で、熱心に細かく丁寧に指導していただいて、分からないこともよく教えていただきましたし、すごく感謝してます。

承継に関係ないところでも、個人的なところで本当に色々力になっていただいて、こんな良い方と出会えたのがすごく光栄だったと思います。

今後、動物病院業界でも事業承継が増えていくと思いますが、動物病院の事業承継・M&Aを考える方々へ、経験者としてのアドバイスをお願いします。

佐藤: やはりこういうことは全ての人にとって初めてっていうことが多いでしょうから、不安なことは色々あるわけですよね。本当にこれからうまくやっていけるのかどうかとか。その辺に関して安心感を持てるかは、依頼する会社とか担当者の方がすごく大きいので、仲介会社さんの選択はすごく大事なのかなと思います。

どうしても人と人なので、相性とかもあるでしょうし。色々あると思いますけど、本当にHigh Adoptionさんの会社の理念だとか、森本さんの一生懸命さにはすごく感謝しておりますので、こういう会社さんを選んでいただければ良いのかなと思っています。

インタビュアー: ありがとうございました!

とちのき動物病院

とちのき動物病院

東京都八王子市にて、地域に密着したホームドクターとして、動物たちに優しい治療がモットーの動物病院。 地域猫活動に取り組みにも励む。

〒192-0904
東京都八王子市子安町3-32-11
042-648-6600
とちのき動物病院 公式サイト

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